ハイゼット冷凍車 S200P EF-VEエンジン 高速走行でピストンに穴が開く 走行不能

当社所有の冷凍車レンタカーの故障です。
車はハイゼット低温冷凍車でスタンバイ付きの3速AT車。車重は1.5トンあり軽にしては重たい車です。

貸し出しの翌日お客さんから電話があり、東名高速の静岡辺りで走行不能になったとの連絡がありました。
指定の工場に入れて診てもらうと、マフラーから煙がひどくエンジン内部に問題があるようでオーバーホールしないと原因がわからないし、応急な修理も不可能とのことでした。
翌日、積載車で持ち帰り診てみると、エンジンオイル・冷却水も適量入っており、タイミングベルトも良好。トラブルの原因はエンジンには無いようです。
原因追求のためエンジンを下ろしシリンダーヘッドをバラしてみると3番目のピストンに穴が開き、周りが白くなっていました。バルブの方も白く堆積物が付着していました。
明らかに異常な熱がたまり、アルミ製のピストンが溶けたようです。お客さんに運転状態を聞きましたが車が重く感じられたが90Km/h以上は出していないと言っていました。

高速道路での軽自動車3速ATで車重も重い車では慎重な走行が必要です。
できるなら一般道路での走行をお願いしたいものです。原因は無理な運転と思われます。