ミニカトッポ H31A 平成6年 4AT オーバードライブの滑り

以前。整備月間情報誌に載っていた整備事例が実際当社で使用しているサービスカーに症状がでましたので記録しました。

ミニカトッポ4ATのオーバードライブが故障するケースは業界では時折耳にすることが有りました。一般的には中古ATと乗せ代えなどで対応し、修理することは少ないようです。そのせいか中古ATが少なく、あっても結構高価です。修理は整備事例に載っていたように実際にやってみると簡単に行え、エンジン・AT本体の降ろしも必要なく、パーツ代もしれていますのでオーバードライブが滑る場合は修理をお勧めします。

エンジン。ATミッションが載っているフロントメンバーをオーバードライブケースが外せる程度左側下にずらします。(ジャツキで支えながら)その前に。フロントパンパー脱着・ステアリングギアボックス連結・左ストラットとハブを切り離し、下がりやすくし、アクセルワイヤーやバキュームホース類など外しておきます。

ケースを外すとクラッチにつながるギアのセンタースプラインが磨耗してツルツル状態になっていました。相手のスプラインシャフトは磨耗なく使用できそうです。交換はこのパーツだけで組み上げました。

走行テストでは4速もスムーズに入り、滑りなく完治したのを確認しました。