サンバー冷凍車トラブル続出
平成23年走行40万キロ低温-20℃デンソー製1コンプの冷凍車でエヤコン共に冷えないと言う症状で近くのディラーで見てもらったが専門でないのと外注修理になり対応ができないと言われ応急でガス補充しただけの状態で当社に入庫した。サンバー冷凍車はエンジンルーム内に熱が籠りやすくコンプレッサーホースがよく痛むので下から覗いてみると高圧ホースの付け根からオイルが漏れていたのでここからのガス漏れと判断し部品を手配した。後日ユーザーから連絡があり走行中「ボン」と音がし、それから冷えなくなったとのこと。多分ホースが抜けたのだろうと思って入庫を待った。翌日車が入庫したのでホースを交換し真空引き作業するとゲージの数値がおかしいと思いつつ1本ガスを入れると低圧側のホースからもガス漏れが判明し再度部品を注文する。2本のコンプレッサーホースを交換後真空引き後ガスを入れると高圧の数値が上がらないのでおかしいと思っているとコンプレッサーの圧力安全弁が開き異常な音が発生。高圧回路が詰まっているようで強制的に安全弁が開いたようだ。高圧ゲージの接続部分はコンデンサーの出口で見ているので逆に数値が低く表示している。コンプレッサーとコンデンサー間で詰まりがあるようだ
順に分解していくとオイルセパーレーターの出口側の小さな穴がホースの残骸のようなものが塞いでいた。ビニールのようなもので引っ張っても抜けないので完全に詰まっていた。取り置きの中古が有ったのでエヤーで通りを確認し組付けた。1コンプ式の冷凍車なのでエヤコン回路を開いた状態で真空引きしガスを補充し冷えるのを確認し作業終了とした。
追記 作業の途中コンプレッサーマグネットクラッチが断線したため、中古のコンプレッサーAssyと交換した。古い車は修理の見極めが大事で部品を全て新品に交換すると高額な修理代になってしまう事案でした。