ホンダEG6  シビッィクSIR 平成5年 走行6万キロ 時々始動不良

出先のスーパー駐車場などで買い物から帰るときに始動できないことがあり、確実になるとは限らずユーザーが不安なので車を預かってみてほしい依頼でした。問診ではセルモーターが回るか聞いてみるがとにかくかからないとのことでイマイチ要領を得ないが症状が出るまで見てみることにした。

共通な点は暑い炎天下で15分~30分放置するとなるらしいので工場でも外に置き、時々エンジンかけて見ることにした。バッテリーは1年ほど前に交換してありテストでも問題はない。スターターモーターの回りも良く・イグニッションスイッチの接点も悪くなさそうだ。どうもセルモーターは回るがエンジンが始動できないと思われる。

3日目の晴天の午後・移動するため始動したが一発でかかり問題ななかったが、停止して見て再始動するとかからくなり(セルモーターは良く回っている)症状が出たよう。燃料関係と思いガソリンタンクのキャップを開け耳で燃料ポンプの音を聞いてみるがこの時は音が出ていない・・・・再度イグニッションスイッチを回すとポンプが回ることもありこの時は始動できる。どうも燃料系統のトラブルでポンプかリレーと言う事になる。リヤシートを外しタンクのサービスホールからコネクターにテスターを接続し電源が来ているかたしかめたが時々来ないときがある。この車はイグニッションスイッチオンで3秒間ポンプに電源を供給し切れ、始動すると再度ポンプに電源を供給するシステムだ・・・エンジンがかかってしまうと安定し停止することはなく調子は良い。どうもメインリレーの動作不良で始動不能のようだ。

新しいリレーを取り寄せると品番が代わっており改良されているようだ。交換してみるとポンプ側の電源の立ち上がりも安定し完治したようだ。ポンプ(定価3.5万円)でなく安く修理できユーザーも喜んでいた。